膝関節内ですり切れた半月板や軟骨のささくれを取り除いたり、増殖した滑膜というヒダを除去する手術です。
加齢とともに膝の中に生じたゴミを掃除するようなイメージです。
関節鏡(内視鏡)を用いた小さな傷で手術できるので、1cm程度の傷2〜3箇所で手術を行うことが可能です(ひざの切開は不要)。
軟骨がひどく損傷している場合はマイクロフラクチャー(軟骨に小さい穴を開けて出血させ、治癒を促す手術)を追加したり、裂けた半月板を縫合したり、傷ついた靱帯を再建したりする場合もあります。
ただし、この治療では膝の変形は治すことができませんし、軟骨や半月板が再生するわけではないので、変形の進行を遅らせることを目的としています。
入院期間はリハビリを含めて 1 ~ 2 週間程度です。通常 2 ~ 3 ヶ月で痛みが楽になりますが、痛みの改善が思わしくない 場合は人工関節置換術が必要となる場合もあります。